今週も母の食事の介助をする目的で訪問した。
わたしが介助するよりスタッフの方が介助した方がうまくいくのだとは思うけれど、なんとか少しでも食べてもらいたい一心であの手この手を考える。
まずは食事介助の仕方をネットで検索した。
NGは介助者が立ったままで食べさせること。隣に座った方がいいらしい。右手で介助するなら右側に。
母のホームではスタッフは立ったまま介助していた・・・
人数に対してテーブルが狭すぎるのだ。
車椅子の人はフットレストを外して足を床につけた方がいいとあった。
食べるときの姿勢は大事なようでリクライニング車椅子の人は少しでも背もたれを起こした方がいいとのこと。確かに寝たままで何かを食べるなんてできない。母も背中にクッションでも入れてもう少し体を起こした方がいいかも。
あとは食べる順番。
自分が食べるときどういう順番で食べるかなと考えてその食べやすい順番で介助するのがいい。
確かにいきなりご飯からより汁物すすってからの方が良さそう。
などの知識を得ていざ食事介助。
まず車椅子のフットレストをはずして足を床に。大腿骨骨折の影響か左側の足が宙に浮く。膝の曲がり具合の左右差があるのだ。車椅子のフットレストで左右差を調整しているのだけどそれは不要なのかもと思った。なぜなら床に足をつくようにしてしばらくするとちゃんと左足も床に着いていたから。
わたしは母の横に座る。
まずは水分からということでポカリを。
そして最初に一口わたしが食べる。それから母へ。
ちゃんと口を開けてくれた。
またポカリ。
水分はまるで飢えているかのようにしっかり飲んでくれる。嚥下は問題ないのだ。(なのに胃ろうしなきゃいけないの?)
この日はあんかけうどん。うどんは刻んである。食べやすいようでパクパク食べてくれた。
おかずは漬物の細かく刻んだものと鶏肉?の刻んだものとイチゴヨーグルト。
刻まれるとわたしでもこれが何かよくわからない。
薄味すぎるからかおいしくはない。
つい食べてくれそうなヨーグルトを食べさせそうになるが食事の順番を考えてヨーグルトは最後にすることにした。
とにかくポカリはよく飲むのでうどんの合間にポカリを頻繁に挟む。
あまり唾液が出なくなっていて口の中が乾いているのだろうか?
ポカリ、ポカリ、うどん、ポカリ、つけもの、ポカリ、ポカリ、うどん、うどん・・
こんな感じで。
栄養士さんがいてカロリー計算などしているのだろうけどほとんど炭水化物だけのような食事。
こんなで大丈夫なのかな?
前回より食べてくれた母だがそれも15分くらいすると貝の口になる。
受け入れるのはポカリだけ。
ポカリはスプーンですくっても飲むし、コップを口に近づけるとすすってもくれる。
なのでヨーグルトは容器を唇につけてスプーンで差し出すと液体のようにすすって食べてくれた。
甘いもの好きの母はので食べてくれるかと買ってきたプリンは貝の口になったあとでは全くだめ。
感じとしては最初の時間勝負。食事に対する関心、集中力が持続する時間がごくわずかでその時間がすぎるとシャットアウトしてしまう。それはスタッフの方のお話にもあった。
45分くらいかけて食事が終了。
食器を片付けに行くと食堂フロアではすでに全員の食事が終わっていた。
やっぱり普通はこれほどは時間をかけてくれないよね。
ホームのスタッフの方にとって家族が食事を介助するという行動が迷惑なのか歓迎されるものなのかいまいちわからないけれど昼食までの時間に行けるときはなるべく行って食事介助しようと思う。
その方がいろいろなことに気づける。